大学を中退後、自分の進路や生き方について不安を持たれる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、大学を中退しても就職することは可能です!
今回は、大学中退後の主な進路や中退理由、就活を成功させるためのポイントなどについて分かりやすく解説します。
今後の進路について悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
目次
大学(短大・高専・専門学校)中退後の進路
中退した後、具体的な進路についてイメージが湧かない方も多いでしょう。
以下5つが主な進路です。
- 公務員試験を受ける
- 起業する
- 専門学校・他大学に編入する
- 資格の学校に通う
- 留学する
それぞれ詳しく解説します。
公務員試験を受ける
中退者でも公務員試験を受験できます。
最近では、売り手市場により民間企業への働き口が増えています。
一方で、資格の学校TAC「資格受験者の推移」によれば、公務員の受験者数は減少傾向にあります。
このことから、試験自体は簡単に合格できるものではありませんが、比較的狙い目と言えるでしょう。
起業する
大学中退者の進路としては、起業するのも一つの手です。
実際に、学生時代に起業し軌道に乗ったことで大学を辞めた、という経営者も多く存在します。
少々ハードルが高いものの、以下どれか1つでも持っているのなら、起業を考えてみるのもよいでしょう。
- 専門的な技術
- 資金
- 人脈
- 事業としてやってみたいこと
起業を行うと、経営についてのノウハウや人脈を身に付けらるのはもちろん、成功体験・失敗体験どちらも自身の財産となります。
もし起業で失敗し就職をすることになったとしても、他の学生や求職者と差別化を図ることができます。
専門学校・他大学に編入する
「大学を中退をしたけど、勉強はしたい」という方は、専門学校や他大学への編入がおすすめです。
大学を中退をして転学する場合は、学べる内容と身につけられるスキルを事前に調べましょう。
また、転学したい理由を自分の中で明確にしておくことが重要です。
そうすれば、入学後にミスマッチも起きにくく、充実した学校生活を送れます。
資格の学校に通う
大学を中退していても、仕事で役立つ資格を持っていると就職の際に有利になります。
例えば、以下のような資格です。
- 弁護士
- 宅地建物取引主任者(宅建)
- 公認会計士
- 税理士
しかし、上記のような資格は独学での取得は難しく、もし取得するなら資格の学校に通うことをおすすめします。
【関連】フリーターにおすすめの資格7選!就職に有利な理由や選び方は?
留学する
中退後、海外留学やワーキングホリデー等の制度利用など、海外での進路を検討する道もあります。
働き方や勤務場所の選択肢を広げるという意味で、有効な進路と言えるでしょう。
最近では、海外に拠点を設けている企業や社内公用語を英語にしている企業も増えつつあるため、英語ができる方や将来海外で働きたいと思っている方にはおすすめの進路です。
大学中退をする理由TOP4
文部科学省が発表したデータによると、平成24年には1年間で79,311人が大学や専門学校などを中退しています。
また、学校を中退する理由を以下のように発表しています。
今回はその調査結果を元に、ランキング形式で表してみました。
一位:学校のミスマッチ・学科の選択ミス
二位:金銭的に逼迫している
三位:人間関係が上手くいかなかった
四位:勉強のレベルが合わなかった
それぞれについて詳しく紹介していきましょう。
【参考】学生の中途退学や休学等の状況について – 文部科学省
一位:学校のミスマッチ・学科の選択ミス
第一位は、学校や学科の選択を間違えたために、ミスマッチが起こったという理由です。
進学先の学校や学科を調べずに何となくで進学したため、学習のモチベーションが上がらず、大学に通う意味を見出せず、退学を選んでしまう方が多いと言えるでしょう。
二位:金銭的に逼迫している
第二位は、金銭面での理由です。
文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、大学の平均授業料は、
- 国公立:約54万円
- 私立:約120万円
となっており、決して安い金額ではありません。
そのため、金銭的に大学に通い続けることが厳しくなり、仕方なく退学を選択した学生もいます。
三位:人間関係が上手くいかなかった
退学理由の第三位は、人間関係です。
大学へ進学すると、初めて出会う人ばかりで、人間関係が大きく変わります。
特に、県外から入学した学生は、知人・友人のいない中で、ゼロから友達を作る必要があり、少し人間関係でつまずくと孤独を感じやすくなります。
四位:勉強のレベルが合わなかった
第四位は、大学での授業や課題が難しく、周りのレベルについていけないという理由です。
高校生の時とは違い、学習内容もより専門的に難度も上がります。
単位を落とすと授業のコマ数が増え、負担が増えることでますます勉強についていけなくなる…といったことも起こりかねません。
大学中退すると、就職は厳しい?
大学を中退すると就職は厳しくなるのでしょうか。
結論から言えば、大学卒業者よりは不利になる可能性があります。
以下、いくつかの理由を紹介します。
”中退”がマイナスに見られることも
「大学を途中で辞めた」というイメージがあるため、何かを途中で投げ出す傾向にあるのでは、粘り弱いのでは、などとマイナスに見られることがあります。
そのため、前向きな中退理由を明確に説明できるよう、準備しておきましょう。
また、自己PRや志望動機は、人一倍練る必要があるでしょう。
書類選考で落ちることが増える
応募条件に、「大学卒業」を挙げている民間企業がいまだに多いです。
そのため、書類選考の時点で足切りを食らい、面接まで進めないことも増えます。
大卒者に比べて就職先の選択肢が少ないことが、大学中退での就職が厳しいと言われている理由の一つです。
学校の就職サービスを活用できない
在学中は、無料で就職サービス(キャリアセンターなど)を活用できますが、中退すると、大学や専門学校の就職サービスを受けられません。
中退者は、有料の民間就職サービスやハローワークを利用して、就職先を自力で探し就活に臨む必要があります。
【関連】大学を中退しても就職できる?大学中退者の就職支援サービスの種類と活用法
大学中退者の就活成功のポイント
大学中退者が就活を上手く切り抜けるためには、以下3つのポイントに気を付けましょう。
- 中退理由は前向きに説明する
- 中退してからのエピソードを語る
- 志望動機は分かりやすく充実させる
それぞれポイントを詳しく解説していきます。
中退理由は前向きに説明する
一見マイナスに捉えられる「中退」ですが、理由を前向きに説明することが就活成功へ繋がります。
しかし、中退理由がネガティブだという方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、見方を変えてポジティブな理由に変換することをおすすめします。
例えば、
- 大学選択を間違えた→他にやりたいことが見つかった
- 金銭的に余裕がなくなった→人よりも早く就職して社会経験を積みたかった
などです。
中退してからのエピソードを語る
大学を中退してからのエピソードや、その経験をどのように活かせるかを話すことができれば、面接官に好印象を与え、企業で働くイメージを持ってもらうことができます。
中退理由から繋げて、どのような経験をして何を学んだのかを伝えられるようにしておきましょう。
採用側も「大学を辞めたことについて、きちんと振り返られている」「無駄な時間を過ごしていたわけではないんだな」と好印象を与えられます。
志望動機は分かりやすく
就活では、必ずといっていいほど志望動機を聞かれます。
特に、中退理由と関連付けると説得力も増します。
大卒者と差をつけられる部分であるため、志望動機に関しては特に時間をかけて作成しましょう。
志望する企業をしっかりと分析し、自分のビジョンや強みとの共通点を探すことをおすすめします。
不安なら、親や友達、エージェントなど第三者に確認してもらいましょう。
自分では気付けないミスや矛盾点を指摘してくれます。
まとめ
- 転職活動の経験がない状態で1人で進めるのは不安
- 自分にどんな仕事が向いているのか分からない
- 面接官にうまく自分の強みを伝えられない
などの悩みで悶々としている方は、非大卒に特化した就活サポートサービス「ゼロタレント」の利用がおすすめです。
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