高卒者の履歴書の書き方を徹底解説!好印象を与える作成方法は?

就活の基本

就職活動を成功させる第一歩となるのが、履歴書の書き方です
多くの企業は書類選考で候補者を絞り込むため、人事担当者に「直接、会って話がしてみたい」と思わせることが大切です。
そこで今回は、志望動機や自己PRなど魅力的な履歴書の書き方を紹介します。

目次

高卒者の履歴書の重要性

履歴書は、候補者にとって自分をアピールする重要なツールです。
企業にとって履歴書は、会社に適した人材を絞り込むための重要な判断要素となります。

日々、企業には膨大な数の履歴書や応募メールが届きます。
大勢の候補者の中から「実際に会ってもっと話を聞いてみたい」と人事担当者に思ってもらうためには、志望動機や自己PRの書き方が重要です。

高卒者の履歴書の作成手順

自己分析や業界分析、資格の書き方など、履歴書を作成する前に確認するべきポイントを紹介します。

自己分析・業界分析

就職活動を成功させる一番のポイントは、自己分析にあるといっても過言ではありません。
自己分析とは、幼少期まで遡り自分の長所や短所、大切にしている価値観を分析し、強みを見つけることを指します。
自己分析で重要なのが、過去の失敗や成功体験を掘り下げることです。
当時の行動が現在の価値観の元となっている可能性があるため、一番辛かった時期にどうやって課題を解決したかを分析しましょう。
深く分析することが、忍耐力の強さ、根性がある、自走力があるといったアピールにつながります。

自己分析だけではなく、業界分析もセットで行いましょう。
やりがいを持って楽しく働ける企業を見つける過程において、業界分析は就職活動において重要なプロセスのひとつです。
そのため、求人に応募する前に必ず自己分析と業界分析はセットで行いましょう。

記入方法の決定

応募企業が決まったら、履歴書を作成しましょう。
手書き(紙の履歴書)で記入するか、パソコンで記入するかを決定します。

創業が長い老舗企業の中には、「履歴書は手書き」と指定している場合もあります。
手書きの履歴書はパソコンに比べて時間がかかるものの、誠意や熱意が伝わると好印象を持ってもらえる可能性が期待できます。

ベンチャーやスタートアップ企業、中小企業では、履歴書と職務経歴書の両方をメール送信するケースも増えています。
インターネットから履歴書のテンプレートをダウンロードして使えば、書き直す手間も省けて応募もスムーズです。
また、就職・採用情報サイトの中には、履歴書のデータを保存できるものもあります。

用紙選び

手書きで履歴書を作成する場合は、応募規定に沿った用紙を選びましょう。

企業によっては、学歴や職歴欄の記入スペースが多い「JIS規格」や、横182ミリ×縦257ミリの小さめサイズ「Bサイズ」など履歴書の規格が決まっている場合もあるため、応募規定をきちんと確認する必要があります。

基本情報の記入・証明写真の貼付

履歴書の氏名と顔写真は、人事担当者が最初に確認する箇所です。
文字のバランスや写真の貼り方には普段のクセ、あなたの性格が現れます
例えば、写真が枠線からはみ出て斜めになっていると大雑把、枠内にきれいに貼られていると几帳面という具合に、履歴書から候補者の人となりを判断されることがあるため、気を抜かずに作成してください。

ちなみに、履歴書に記載・入力する基本情報は下記の通りです。

【氏名&ふりがな】
氏名は「漢字」で、ふりがなは「ひらがな」で丁寧に書きましょう。

【日付】
履歴書の左側、右上の日付欄には、企業に提出する日付を記載します。
面接会場に直接持っていく場合は面接当日、郵送する場合はポストに投函する日付を書くのが基本的なマナーです。

学歴の記入

履歴書の左側、「学歴・職歴」の部分に、まずは学歴から記入していきます。

1段目中央に「学歴」と書き、その下から卒業・入学した年月と学校名を記入します。
年月は間違えやすいため、現在の年齢から逆算したり卒業証書を確認したりして正確な日付を記載しましょう。
また、卒業した学校名は省略せずに正式名称を記入してください。

職歴の記入

学歴と職歴の間を一行空けましょう。
中央に「職歴」と書いた次の行から、過去の経歴を入社年月日が早い順番で書いていきます。
短い期間しか働いていないアルバイト経験も省略せずに記入してください。

ただし、転職経験が多いと「ひとつの仕事が続かない」「またすぐに辞めるかもしれない」とマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
転職回数が多くても、「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらうためには、コミュニケーション能力の高さや協調性など、あなたにしかない魅力や価値をアピールすることが大切です。

職務経歴書を同封することも効果的です。
経歴書には、配属部署や担当業務、過去の実績などプラスになる要素は漏れなく盛り込みましょう。
実務経験が豊富でスキルがあることが相手に伝われば、即戦力として採用される可能性もあります。

志望動機の記入

履歴書の左側へ映り、今度は企業へ応募するきっかけとなった、志望動機を記入します。

志望動機は、候補者の本気度を把握し採用を決める重要な指標です。
いくら豊富な資格を持っている優秀な人でも、当たり障りのない無難な内容だと「他の企業面接でも同じことを言っているのだろう」と思われ選考から外される可能性があります。
面接官に自分の熱意をアピールするなら、下記のポイントを意識して志望動機を書きましょう。

  • なぜ志望したのか
  • 過去の経験をどう活かせるのか
  • 今後、会社でどうなりたいか

【例文】

今回貴社を志望した理由は、管理栄養士の知識を活かした仕事に就きたいと思ったからです。
現在、日本の健康寿命が伸びており、人々の食への関心は今後はより高まると考えています。
商品開発事業に力を入れる貴社で、学生時代に取得した管理栄養士の資格を役立てられるよう精進して参ります。

資格や免許の記入

資格・免許欄には、TOEICや中国語検定、運転免許書など過去に取得した資格を漏れがないよう全て正式名称で記入しましょう。
取得年月日が古いものから順番に記入します。

数が多くて書ききれない場合、外資系企業ならTOEFL、不動産業界なら不動産鑑定士など、面接を受ける業界・職種と親和性の高い資格の記入がオススメです。
資格がない場合は「特になし」と記入してください。

【よくある取得資格】

  • MOS・・・Microsoft Office Specialist
  • 自動車免許・・・普通自動車第一種運転免許(AT限定)
  • 秘書検定・・・秘書技能検定
  • 英検・・・実用英語技能検定2級
  • 漢検・・・日本漢字能力検定
  • 宅建・・・宅地建物取引士
  • 日商簿記・・・日商簿記検定試験2級、日本商工会議所簿記検定試験1級
  • ITパスポート・・・情報処理技術者試験

趣味や特技の記入

履歴書を記入するときにもっとも困るのが、「趣味・特技」の欄ではないでしょうか。
直接選考に影響するわけではなく、求職者の人柄を判断したり、緊張を和らげるための話題として使われたりします。

趣味がない場合は無理に書く必要はありませんが、相手にプラスの印象を与えるという面においては書いてあった方が良いと言えます。
例えば、面接官と共通の趣味で盛り上がった場合、「渓流釣りの話で盛り上がった人」という風に面接官の記憶に残りやすく選考に繋がることもあります。

高卒の履歴書作成の注意点

高卒で就職活動をする際、履歴書を書くときに気をつけるべき注意点を見ていきましょう。

学歴詐称や嘘は書かない

自分を良く見せようとして、最終学歴は高卒なのに大卒と書くのは学歴詐称となります。
過去には、学歴を偽って働いていたことが職場で発覚し、懲戒免職や裁判にまで発展したケースもあるため、嘘を書くことや事実を隠す行為は控えてください。
周囲の人に迷惑をかけるだけでなく社会復帰しづらくなるため、絶対にやめましょう。

誤字脱字がないかチェックする

履歴書を作成する際は、黒いボールペンを使い大きな字で丁寧に書きましょう。
職歴や取得資格、特技など空欄を全て埋めたら、最後に誤字脱字チェックも忘れずに行いましょう。
履歴書において修正テープと修正液は使用不可となっているため、元号や日付、名前など間違えた箇所が発生した場合は書き直しとなります。

まとめ

今回は、高卒者が就職活動をするときに注意したい履歴書の書き方やポイントを紹介しました。

履歴書だけで採用の合否が決まるわけではないとはいえ、候補者の人となりを判断する重要な材料であることは間違いありません。
きちんと書けているのか不安な場合は、転職エージェント「ゼロタレント」を利用して履歴書や職務経歴書などの添削を依頼するのも良いかもしれませんよ。

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