第二新卒はいつまで?採用理由と選考チェック項目を解説!

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「他に挑戦してみたいことができた」「専門性を高められる企業でスキルアップしたい」「同じ業界でもう少しお給料が高いところに転職したい」など、転職を考える理由は人それぞれ。求人募集サイトや求人情報誌を見てふと、「そもそも、第二新卒っていつまでなのだろうか?」と疑問に思うことってありませんか?

そこで今回は、第二新卒はいつからいつまでの人を指すのか、そして企業が第二新卒に何が求められているのかを解説していきます。
転職活動中の方、あるいは転職を考えている第二新卒の方はこの記事を参考にしてみてください。

目次

第二新卒とは?

そもそも第二新卒の定義とは、社会人2〜3年目で転職する若年のこと。実は第二新卒における明確な定義は無いのが現状で、一般的には大学や短大、専門学校卒業してから一度企業に就職し、1〜3年程度で転職あるいは就職活動を行う求職者のことを意味しています。

近年は、就職中に身につけたスキルや知識の専門性を高め独立して企業法人を立ち上げたり、アフィリエイトや個人ブログなどで収益を得たり、働き方が多様化しています。そのため、日本に深く根付いていた年功序列や永久就職などの概念が消えつつあります。このような状況から、採用市場は買い手から売り手へと変化し、第二新卒を求める企業のニーズが高まっています。

第二新卒が採用される理由

(引用元:若年者雇用を取り巻く現状

2014年に厚生労働省が発表した「若年者雇用を取り巻く現状」を見てみると、新卒者の採用枠で既卒者を募集した企業の数は約60%となっており、数値は年々増加しています。

一方、採用対象者が新卒者の求人に既卒者が応募できる期間は、2~3年以内。2012年は受け入れ企業数の割合が12%であったのに対し、2014年には51%と4倍以上の伸び率となっています。このことからも、第二新卒者を必要とする企業が年々増えていることがわかりますね。

【第二新卒ならではの強み】

企業が第二新卒者を採用する理由は大きく分けて5つあります。つまり、各項目を満たす人材が採用されると言うことです。

①人手不足を補う

企業規模にもよりますが、ベンチャーやスタートアップ、中小企業では、成長角度が高く成長スピードも速いため、やりたい事業に対して圧倒的に若者世代の人手が足りていないと言う課題を抱えています。

厚生労働省が2017年に発表した「新規学卒者の離職状況」によれば、一般企業に就職した学生457,956人のうち、1年目で辞めた人の数は52,642人と言う結果が出ています。離職率は11.5%となっており、8人に1人が何らかの理由で会社を辞めていると言うことになるのです。
25〜28歳前後のフレッシュな若者世代の穴埋めとして、企業は積極的に第二新卒の採用を行っているといえるでしょう。

②教育コストがかからない

第二新卒は、言葉遣いや身だしなみ、メール・来客対応、報連相、名刺交換といった基本的なビジネスマナーが身についています。入社1年目の新卒社員とは違い、ゼロから教える手間と時間が省けて教育コストがかかりません。

③助成金や補助金が出る

厚生労働省は、2017年5月1日より「特定求職者雇用開発助成金」と言う助成金制度をスタートしました。一定期間働いた第二新卒や既卒の従業員と、雇い入れる会社側に対して国から助成金が支払われるもの。若者世代の離職率を食い止め雇用機会を増やすための、雇用施策のひとつです。
この補助金を得るために、企業は第二新卒者の採用に力を入れていると言う一面もあります。

④適応力が高い

学校卒業後、1〜3年で会社を辞めている第二新卒は、前職のカルチャーや理念に染まりすぎていないため、新しい環境になじみやすい傾向にあります。いくらスキルが高く実務経験が豊富で優秀な人材であっても、プライドが高くこれまでの自分のやり方を曲げられない、カルチャーにフィットせず職場に馴染めないケースは意外と多いもの。

明るく、周囲のアドバイスを素直に受け入れられる人の方が、上司や同僚からも好かれやすく良好な人間関係を築けるのではないでしょうか。

⑤面接から入社までの期間が短い

第二新卒の場合、人によっては、最終面接の2日後、あるいは1週間後といったように、入社までの期間が短いスピード採用も可能です。採用競争が激しい現代、採用コストをかけずに優秀な人材を確保できる点も、フットワークの軽い第二新卒の需要が高い理由のひとつだといえるでしょう。

第二新卒の採用ポイント

(引用元:採用選考の際に重視する項目

厚生労働省が調査した「若年者雇用を取り巻く現状」の一部にある「採用選考の際に重視する項目」を参考にしながら、企業が第二新卒を採用するときに重要視しているポイント4つをご紹介します。

1.熱意や意欲

星の数ほどある企業の中からなぜその会社を選んだのか、志望動機を明確に伝えましょう。採用担当者は、候補者の「志望動機=仕事への意欲」と捉え、今後の伸び代を判断する上で非常に重要な材料となります。

採用担当者に対し、前職ではどんなポジションで、どんな業務を担当していたのか、営業実績はどれくらいかなど、”何をどのくらいできるのか”も細かく説明することが大切です。企業に入社した暁にはどんな価値を提供できるのか、自分がどれだけ会社に貢献できるのか、といった入社後の展望や実現したいことを具体的に話せるよ尚良いでしょう。

2.コミュニケーション能力

成果を最大化させるためには、多くの人の力を借りる必要があります。そこで重要となるのが巻き込み力です。現在進行中のプロジェクトに途中からジョインした場合は、関わるメンバーや事業の目的などが掴めず「誰に何を聞けばいいのかわからない」と言う壁に直面する人は多くいます。

コミュニケーション能力が高い人の特徴

  • どのような人とも分け隔てなく接することができる。
  • 相手の意図をくみ取れる。
  • 自分の意思を上手に伝えられる。

3.ビジネススキル

業界や業種によっても異なりますが、基本的なビジネススキルも簡単にご説明します。
身につけているビジネススキルによって、採用担当者は候補者が実際に働いたときの業務の振り方をイメージできます。
つまり、採用に繋がりやすくなると言うことです。

営業職

営業職では、単に商品の特徴を伝えるのではなく、自社製品やサービスを利用することでどれだけの収益アップ、業務効率化が期待できるのか、見込み客を納得させられるかが非常に重要となります。

そのため営業職を募集している企業面接では、パワーポイントでの企画書作成はもちろん、コミュニケーション能力、スケジュール管理といった基礎的なスキルが身についていることが非常に重要です。

エンジニア(プログラマー)

JavaScriptやCSSなどの基礎的な言語のほかに、日常業務で即実践できるスクリプト言語「Sass」、Webサイト構築に必須の自動化ツール「Gulp」を使いこなせるエンジニアは重宝されます。

広告業界

同じ業界からの転職が多い広告業界。予算の問題などから社内にリソースが無い場合は、外部委託でコンテンツの作成を依頼するケースが増えています。基本的な知識に加えて、写真・動画編集に必要なソフトを使いこなせると職種の選択肢が広がります。

おわりに

今回は、第二新卒が多くの企業から求められている理由と、就職・転職活動を成功させるために面接で気をつけるべきポイントを紹介しました。面接では必ずといっていいほど、採用担当者から「なぜ前の会社を辞めたのですか?」と質問を投げかけられます。

「キャリアアップのため、能力を生かしてより専門性の高いスキルを身につけるため」と言うように、ネガティブな表現は避けて好印象を与えられるよう伝え方には十分注意しましょう。

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