高卒採用は需要拡大!求人募集が多い就職先をご紹介!

就活の基本

正社員を目指す高卒の方、就活は周りの人がどうしているのか情報が入りにくくて不安になることもありますよね。自分と同じような境遇の人は現在どんな仕事についているのでしょうか。今回は、高卒向けの募集が多い職種を、気になる給与面も合わせて紹介していきます。

目次

新規高卒の求人・求職状況

平成28年度に厚生労働省が行なった調査によれば、ハローワークが27年度に受理した月平均の有効求人数は241.5万人で、そのうち正社員の募集は102.1万人でした。就職希望者を考慮した有効求人倍率は、全体で1.23倍、正社員募集については0.77倍となります。新規求人の数は平成22年以降ずっと増えていて、労働者の需要が高まり続けているということがわかりますね。

しかし、以下で説明する高卒者が多く就職している業界・業種は肉体労働のイメージが強いものも含まれます。
イメージという固定概念だけで業界を判断するのではなく、しっかりと内容を確認しましょう。
もし、ホワイト企業や業界の中でも高収入を狙える大手企業に就職したいと考える方は、こちらの記事も参考にして下さい。

高卒の就職先

では、実際の高卒の人たちが多く就職している業界を見ていきましょう。高校を卒業してすぐ就職する新規高卒と、高校を卒業してすぐには就職せずブランク期間があってから就職をする人に分けます。
しかし、就職する業界としては新規高卒と高卒で同じ業界が多いです。

新規高卒の就職先

厚生労働省の発表によると、27年度に高校を卒業したうち、就職したのは41万人です。彼らの就職業界は以下の通りです。

宿泊業・飲食サービス業(13.9万人)

高卒初任給平均:16.4万円

ホテルスタッフやレストランスタッフは特別な資格が不要のため、新規高卒に最も人気の就職先です。お客さんの立場で利用することのあるサービスは、働いている側についてもイメージがしやすいですね。立ち仕事が基本となるので、若いスタッフは重宝されます。お客さんと接する仕事なので、明るく対応できるコミュニケーション力と、フットワークの軽さが求められます。

ホテルスタッフは最初は受付業務やルームクリーニングなどを担当し、年次が上がってくると事務職に移るのが一般的です。夜勤があったり土日出勤があるなど勤務形態が不規則である場合があります。ただ、宿泊業については寮が提供されたり、飲食店ではまかないが出たりする店もあるので、生活費が浮くというのは嬉しいポイントです。

卸売業・小売業(6.6万人)

高卒初任給平均:16.5万円

小売店は全国どこにでもあって、身近であることから、選ばれやすい職種の一つです。在学中にレジ打ちや販売員のアルバイト経験があれば即戦力として採用されやすいです。特別な資格はいりませんが、接客が基本の職種なので、土日休みを希望される方には条件が厳しいかもしれません。
人と関わることが好きな方はやりがいを感じられる職業です。勤続年数が長くなってくると、店舗管理や運営に回ることになるので、キャリアアップになります。

製造業(6.4万人)

高卒初任給平均:16.4万円

工場などで勤務する製造業は、接客業につきたくない人に選ばれやすい職種です。工場勤務と聞くと、低所得者のイメージがあるかもしれませんね。けれども工場長クラスの役職についたり、海外工場の生産管理責任者などにまで登りつめることができれば、年収1000万円代も夢ではないと言われています。
しかし、業界の中でも高収入を狙える職種と、そうでないものがあります。きちんと業界研究を行い、業種や企業の将来性を確認しておきましょう。

【製造業の中でも平均年収の高い業種】

  • 繊維業(622万円)
  • 非鉄金属(594万円)
  • 輸送用機器(549万円)

 

【製造業の中で平均年収の低い業種】

  • 紙・パルプ(420万円)
  • ゴム(423万円)
  • セメント(437万円)

労働環境については、製品の生産計画に基づいて勤務時間が定められています。そのため無理なノルマやサービス残業はありません。接待や出張もないので、自分の時間を大切にしたい方には長く働ける環境です。

運輸業・郵便業(3.3万人)

高卒初任給平均:16.8万円

運送業者は特別な資格がなくても就職することができるため、就職先の候補の上位に入っています。郵便配達ならばバイクを使用して配達しますし、2017年からは、準中型免許が18歳から取得できるようになったため、流通に使われる2トン、3トントラックを高卒者でも運転できるようになりました。バイクや自動車が好きな人が、そのまま仕事として選ぶ傾向にあるようです。在学中に運転免許を取得し、経験を積んでおく必要がありそうです。
近年はネット通販の普及により、運輸業は慢性的に人手不足の状態が続いています。労働環境については近年改善が試みられているものの、体力を使う職種であることは変わりません。

生活関連サービス業・娯楽業(2.4万人)

高卒初任給平均:16.7万円

生活関連サービスとは名前の通り私たちの身の回りのサービス業者です。

【生活関連サービス】

  • 美容
  • エステ
  • ネイルサービス
  • 旅行業
  • 冠婚葬祭
  • スポーツ

旅行やブライダルは大きなお金が動くので、経済が好調である現在は活気があります。華やかなイメージの業種は女性に人気ですが、実際は休みが取れないほど激務であったり競争が激しいことから、離職率も高いという点は注意してください。周りが次々に辞めていくのを目の当たりにするうちに、自身も転職を視野に入れながら働くことになるでしょう。若くて元気なうちの経験と割り切るのもひとつの手ですね。クリーニングやネイリストなど、資格が必要な業種もありますので、注意してください。

新規以外の高卒就職先

新規卒業以外の未就業者65万人の就職先は表の通りです。順番が多少前後する程度で、新規の場合とあまり違いはありませんね。新規高卒の就職先上位に挙がらなかった医療・福祉業について以下で説明します。

医療

医療の現場であれば医療事務が高卒にとって就職しやすい職種です。専門的な内容が多いので覚えることはたくさんありますが、人手不足ということもあり、未経験で資格なしでも始められるのです。
従業員と連携を取りながら行う仕事内容なので、コミュニケーション力は求められます。また、病院の顔として患者さんと最初に接するので、明るく温かい対応が期待されます。
一度医療事務として経験があれば、何かの事情で引越しをすることがあっても、全国どこでも経験者として採用されやすくなります。

福祉

福祉の現場で働くには、基本的に資格が必要になります。高卒で取得できる国家資格としては、日常生活が困難な高齢者や障害者をサポートする介護福祉士があります。高校を卒業してブランクがある人の就職先上位にこの業界が含まれているのは、資格取得のための時間を取っていたと考えられますね。初任給も他業種と比較すると高いですし、高齢化によって社会からのニーズも高い業界です。慢性的な人手不足による長時間勤務や、高齢者のサポートという肉体的にも精神的にも重労働ですが、現場で直接利用者と接することができることから、やりがいも高い職種です。

おわりに

高卒に人気の、募集が多い業界を見ていくと、どれも未経験で始められるものばかりだということがわかりますね。
もちろん、本記事で紹介した求人募集が多い就職先以外にも選択肢はたくさんあります。
上記の就職先に「魅力を感じない」という方や、業界の中でも「大手・ホワイト企業に就職したい」という方は、就職支援のプロである就職・転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。「この企業で働きたい!」「スキルアップ・年収アップにつながる!」という企業を紹介してもらえます。さらに、採用選考対策なども二人三脚でサポートしてくれます。

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