高卒の女性におすすめ!活躍できる就職先をご紹介

就活の基本

大学を卒業しなければ就職先が限定されていた昔とは状況ががらりと変わり、現在は高卒の女性でも受け入れてくれる就職先は多数あります。学歴よりも人柄ややる気、適性を重視して採用活動を行うケースが増えています。ここでは、高卒の女性でも就くことができるおすすめの仕事をご紹介します。

目次

高卒者の就職状況

高卒の女性は就職に不利だと感じている人がいるかもしれませんが、決してそうとは言い切れません。先般文部科学省が発表したデータによると、平成303月に高校を卒業した人の就職状況は、就職希望者187,715人に対し就職者の数が184,094人でした。全体の就職率は98.1%と非常に高い割合であり、特に工業や商業、福祉や農業などの専門性の高い分野ではいずれも99%以上の就職率となっています。さらに男女別の結果をみると、男性が98.5%であるのに対し女性が97.4%であり、男女の差もほとんど見られませんでした。

おすすめの就職先

実際に高卒の女性が働いている職種は多岐に渡ります。男女の待遇に差を設けず、むしろ女性らしい丁寧な仕事ぶりや気配りを高く評価してくれる職場も多くあります。高卒の女性にとってどのような職種が向いているのでしょうか。ここでは高卒の女性にとっておすすめの職種をご紹介します。
併せて平均給与についても、厚生労働省総務省のデータ(平成30年度)を参考にみていきましょう。

事務職

事務職の仕事内容は幅が広く、受付や総務、経理や秘書などざまざまです。主に室内でデスクワークの仕事することが多く、具体的にはパソコンの打ち込み作業や電話対応、来客対応などの仕事を行います。給与や労働条件は職場によって変わってくることから、就職の際にはできるだけ多くの会社の待遇や労働環境を自分なりに調べて比較することをおすすめします。
(※業種により平均月収は異なるため記載なし。)

営業職

一昔前は営業の仕事は男性が主に行うことが多かったですが、現在は営業の仕事を行う女性も多く、男性よりも活躍している高卒の女性もたくさんいます。柔らかい物腰や行き届いた気配りなど、男性にはない女性らしい要素を仕事に活かしています。保険の外交員や英会話学校の勧誘、化粧品や百貨店の販売員など、すでに女性の営業職として確立されている業界もたくさんあります。
(※業種により平均月収は異なるため記載なし。)

介護業界

平均初任給158,900円(高卒女性)

介護師やホームヘルパーなど、介護の現場で活躍する高卒の女性はたくさんいます。介護業界は慢性的な人手不足です。今後はさらに高齢者が増加することから、学歴や性別関係なく常に新たな人材を必要としています。介護福祉士になるには一定期間勉強をして資格を取得する必要がありますが、一生涯続けることができる仕事であることを考えるとやりがいのある仕事だといえます。

IT業界

平均初任給164,000円(高卒女性)

インターネットの急速な発達により、IT業界では多くの高卒の女性がWEBエンジニアやWEBデザイナー、さまざまなクリエイターとして活躍しています。どの仕事も丁寧で根気のいる作業が求められることから、女性に向いているといえるでしょう。今後さらにAIやビッグデータなど新たなIT産業が拡大していくことが予想され、ますます多くの人材が必要になる業界となるでしょう。

飲食業界

平均初任給164,000円(高卒女性)

飲食業界も高卒の女性が活躍できるおすすめの職種です。最初は接客からスタートするケースがほとんどですが、経験を重ねるとアルバイトをまとめるマネージャーや店長、エリアマネージャーなどキャリア積むことも可能です。飲食店は個人店から大手チェーン店までありますが、将来のキャリア形成を視野に入れるならば、大手チェーン店に就職することをおすすめします。

高卒の就職のメリットとデメリット

高校卒業後に、大学に行くことなく就職する人は男女問わず毎年一定数おられます。大学に行かない理由は人それぞれですが、高卒で就職する人の中にはあえて大学に進学せず高校卒業後すぐに就職する人もいます。高卒の女性が就職するメリットは何でしょうか。ここでは、高卒で就職することのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

  • 仕事を早く覚えることができる
    大学に行かずに高卒で就職するメリットは、早く仕事を覚えることができる点が挙げられます。特に手に職をつける職人系の仕事の場合は、技術を身につける時間がかかることから4年間大学に通う時間がもったいないと感じる人も多いでしょう。
  • 学費や生活費を節約できる
    メリットの2つ目は、大学に進学する際にかかる学費や生活費を節約できる点です。大学生活は一般的に4年間あることから、4年分の学費や生活費を合わせるとかなり高額となります。確かに奨学金や学生ローンなど利用して大学に進学する方法もありますが、いずれは返済する必要があります。高卒で就職することで学費や生活費の負担をなくすことができるメリットがあります。
  • お金の大切さを学べる
    高校卒業した早い段階でお金を稼ぐことの大切さを学ぶことができます。自分が稼いだお金で生活する力を養うことができるメリットがあります。

デメリット

  • 一定の仕事に就くことができない
    医師や教師など大学を卒業しなければ就くことができない仕事が一定数あり、そのような仕事には就けないデメリットがあります。また会社の中には大卒しか採用しない学歴制限を設けているところもあることから、高卒では入社できないデメリットがあります。
  • 平均賃金が低い
    大卒に比べて高卒の平均賃金の方が低いというデメリットがあります。厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計結果によれば、大卒の男性の平均賃金は39.8万円、女性は29.1万円に対し、高卒の男性の場合29万円、女性は21万円となっています。
  • 若いうちに大学生活を送れない
    高卒で就職することで、若いうちに大学生活を送ることができないデメリットがあります。大学では専門的な学問を学べる環境があるだけでなく、新しい仲間と出会い大学生活を楽しむ機会が得られます。大学の時に培った人脈が将来どこかの場面で役に立つこともあるでしょう。もちろん社会人になってから大学に入学することも可能ですが、ケースとしては少数派だといえます。

高卒の女性の強みとは

大学を卒業していなくても、自分の強みを活用することで有利に就職活動を進めることができます。高卒の女性であっても高く評価してくれる会社や業界はたくさんあることから、普段から自分の強みを最大限磨いておくことが大切です。ここでは就職にあたり高卒の女性の強みを解説します。

若さ

どんな業界においても、若いことはひとつの武器となります。高卒の女性はまだ若く仕事に対して将来性があることから、会社側も育てやすいメリットがあります。多くの業界が高齢化していく中で、若い人材は貴重であり今後も必要とされるでしょう。

キャリアを積める

会社にとって、キャリアを積んできた人の知識やノウハウは重要な財産となります。同じ年齢でも高卒であれば大卒より少なくとも4年間は長く働いたことになり、多くの経験を積むことができます。高卒といった早い段階で就職することで会社でも貴重な存在になり得るといえるでしょう。

素直さ

一定の社会経験を積んだ人は自分なりの価値観をすでに身につけている人が多く、新たな職場に迎えた際にやや育てにくい場合があります。一方で高卒で社会人経験がほとんどない人材は何事も素直に吸収する傾向があることから、指導する側も扱いやすいといえるでしょう。

まとめ

高卒の女性の場合、就職の際になんらかの制限があり不利に働くのではないかと懸念される場合がありますが、決してそうとは言い切れません。高卒の女性を積極的に採用する職場は数多くあり、将来的にもそのような動きは加速していくことでしょう。高卒には大卒にはない強みもあることから、自分の努力次第でいくらでも将来の道を開拓できます。今回の記事を参考にして、今後の就職活動の参考にされることをおすすめします。

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