一般的に高等学校が最終学歴の人は、「できる仕事が限られてくるんでしょ」「資格持ってないと就活が大変そう」といったイメージをいただかれてしまう傾向にあります。
しかし一方で高卒でも“安定した職”“キャリアアップが目指せる仕事”に巡り合えることはご存知でしょうか?
現在「LIXIL」でショールーム販売を手掛けている塩浦奈都実(しおうら なつみ)さん(20歳)もその1人。
今回は、彼女がどのように就活を乗り切って正社員としてバリキャリ街道を邁進しているのか、仕事を選んだ理由などを伺いました。
目次
アルバイトと正社員の違い
雇用期間
- 正社員
正社員は無期の雇用契約です。「午前〇時~午後〇時まで」と決まった時間で働きます。また、勤続年数や実績によって昇給もあります。 - アルバイト
雇用期間が、「〇年〇月〇日~〇年〇月〇日まで」と決まっています。雇用期間が終了しても引き続き働きたい場合は、契約を更新します。
社会保険
- 正社員
加入する基本的名社会保険は、次の4つです。それぞれ加入条件が異なるので、内容をしっかりと確認しておきましょう。
①「厚生年金保険」
②「健康保険」
③「雇用保険」
④「労災保険」 - アルバイト
アルバイトの方でも社会保険に入ることがあります。
平成29年4月からは、従業員500人以下の会社で働く方も、労使で合意すれば社会保険に加入できるようになりました。
給料形態
- 正社員
月給制や年俸制です。毎月の金額が決まっているため、安定した収入を得ることができます。 - アルバイト
多くの企業は時給制です。シフトによって月に稼ぐ金額がことなるため、安定しているとは言えません。
高卒で建築材料・住宅設備機器業界最大手企業に就職された方にインタビュー
スーパーの店員さんから一変。株式会社LIXILの販売員へと歩みを進めた理由
ZERO MAGAZINE
高校卒業後どのように進路を決めましたか?
インタビュー対象者
実は大学進学を希望していましたが、家庭の事情で急遽行けなくなってしまいました。
インタビュー対象者
でも学生時代に近くのガソリンスタンドでアルバイトをしていて、自分が「接客が好き」ということに気づいたので、卒業後はそのまま就職する道を選びました。
スーパーの店員を選んだのは、家に近かったということと、接客業に携わりたいという気持ちからです。
スーパーの店員を選んだのは、家に近かったということと、接客業に携わりたいという気持ちからです。
ZERO MAGAZINE
スーパーの店員さんを続ける道もありましたが、どうして転職に踏み切ったのですか?
インタビュー対象者
元々は大学に行き、公務員の事務職に就きたいと思っていました。
しかし、大学進学ができなかったので「無理なのかな」と思っていましたが、先輩から「やってみるだけやってみれば?」と助言をもらいました。
しかし、大学進学ができなかったので「無理なのかな」と思っていましたが、先輩から「やってみるだけやってみれば?」と助言をもらいました。
インタビュー対象者
スーパーの店員さんをしている時から「ずっとこのままでいるわけではいかないな」と思っていたので、先輩の励ましがあって行動に移すことができました。
そして、9月に受けた公務員試験を受けましたが、落ちてしまい、就活をはじめてみようと思いました。
そして、9月に受けた公務員試験を受けましたが、落ちてしまい、就活をはじめてみようと思いました。
ZERO MAGAZINE
最初に目指していた事務と、現在のショールームの販売員さんはずいぶんベクトルが違うと思うのですが、どうして販売員を選ばれたんですか?
インタビュー対象者
最初は、事務職と販売員をメインに就職活動をしていました。
でも、事務職の面接で「どうして事務になりたいんですか?」と聞かれて「えっ、楽だから…?(苦笑)」という回答しかできませんでした。
この時に「人と接する仕事の方が向いてる」「楽しく自分らしく働けるのは接客業かもしれない」と考えて、販売員の面接を積極的に受けるようになりました。
でも、事務職の面接で「どうして事務になりたいんですか?」と聞かれて「えっ、楽だから…?(苦笑)」という回答しかできませんでした。
この時に「人と接する仕事の方が向いてる」「楽しく自分らしく働けるのは接客業かもしれない」と考えて、販売員の面接を積極的に受けるようになりました。
利用した就職エージェント「ゼロタレント」から学んだこと
ZERO MAGAZINE
結果的に面接が自分見つめ直すきっかけになり、LIXILへの就職へとつながったんですね。
インタビュー対象者
はい。
私の周りには高校を卒業してすぐに就職している人がいなかったので、自分のことはすべて自分で決めていました。
でも、唯一就活中に「ゼロタレント」さんにはお世話になりました。
「事務が向いていないんじゃないか」と思った時も、面接練習をしていく中で「なんかこっちの方が向いてそうな気がする」という話になりました。
私の周りには高校を卒業してすぐに就職している人がいなかったので、自分のことはすべて自分で決めていました。
でも、唯一就活中に「ゼロタレント」さんにはお世話になりました。
「事務が向いていないんじゃないか」と思った時も、面接練習をしていく中で「なんかこっちの方が向いてそうな気がする」という話になりました。
ZERO MAGAZINE
そうだったんですね! 「ゼロタレント」にはどのようなサポートをしてもらいましたか?
インタビュー対象者
自分に合いそうな職種を紹介してもらったり、面接練習の相手をしてもらいました。
周りに相談できる先輩や友人がいなかったので、とても心強かったです。
周りに相談できる先輩や友人がいなかったので、とても心強かったです。
ZERO MAGAZINE
それは励みになりますね!
塩浦さんにとって、「ゼロタレント」の強みや利用してよかったところはありますか?
塩浦さんにとって、「ゼロタレント」の強みや利用してよかったところはありますか?
インタビュー対象者
良かったところは面接対策をしっかりしてくれていたことと、自分自身のいいところと悪いところを一緒に見つけてくれたところです。
インタビュー対象者
自分の長所と短所は、自分自身では分からなかったと思います。
でも就活の面接対策を進めていくうちに「塩浦さん、こういうところが良いからこのポイントをもっと推してみたら?」とアピールポイントを教えてくれました。
でも就活の面接対策を進めていくうちに「塩浦さん、こういうところが良いからこのポイントをもっと推してみたら?」とアピールポイントを教えてくれました。
ZERO MAGAZINE
確かに、自分一人だと分からない長所がありますもんね。
インタビュー対象者
そうなんですよね。
本当に親身に相談に乗ってくれたので、安心して就活のサポートを任せられました。
本当に親身に相談に乗ってくれたので、安心して就活のサポートを任せられました。
インタビュー対象者
けどその反面、あまり乗り気じゃないところの面接でも、おすすめいただき受けたこともあります。
結果的には場数をこなせたので、経験値としてプラスになったと思っています。
結果的には場数をこなせたので、経験値としてプラスになったと思っています。
ZERO MAGAZINE
なるほど。転職エージェントを利用した方がいい人は、どのような人だと思いますか?
インタビュー対象者
1人じゃ不安とか、就活にに対してアドバイスが欲しかったりしたらそういう場所を利用して就活するのはいいと思います。
私の場合不安だったっていうのと、周りで相談ができる人がいなかったので「相談してよかったな」と、しみじみ思います。
私の場合不安だったっていうのと、周りで相談ができる人がいなかったので「相談してよかったな」と、しみじみ思います。
<就活エージェントのメリット>
・自己分析を手伝ってくれる。
・求人者にしっかりと向き合って面接練習をしてくれる。
・求人者と相性の良い求人を紹介してくれる。
・自己分析を手伝ってくれる。
・求人者にしっかりと向き合って面接練習をしてくれる。
・求人者と相性の良い求人を紹介してくれる。
現職に対する姿勢
ZERO MAGAZINE
やりたかった接客業について、バリバリ働いていると思いますが、具体的にはどのようなことをされていますか?
インタビュー対象者
基本的には予約しているお客様のリアリングをして、物件の紹介をして見積もり・カタログをお渡します。
考えていただく時間を作るため、一通り説明が終えるとお客様には帰宅してもらいます。見積もりを業者・営業に回し、自分たちの商品を買ってもらうという流れです。
要望を聞き出すまでの時間や説明をする時間が長いので、1日に接客できるお客さんの数は限られてきますね。
考えていただく時間を作るため、一通り説明が終えるとお客様には帰宅してもらいます。見積もりを業者・営業に回し、自分たちの商品を買ってもらうという流れです。
要望を聞き出すまでの時間や説明をする時間が長いので、1日に接客できるお客さんの数は限られてきますね。
ZERO MAGAZINE
今のお仕事で大変なことはありますか?
インタビュー対象者
今は本当に覚えることが多いですね。
商品それぞれに特徴があるので、それを覚えるのに時間を費やしています。
例えばトイレだったら、どうやってあの形まで出来上がって、どのような素材を使っているのかとか、そういったところまで覚えていかなくてはいけないので、入社時とのギャップは感じます。
商品それぞれに特徴があるので、それを覚えるのに時間を費やしています。
例えばトイレだったら、どうやってあの形まで出来上がって、どのような素材を使っているのかとか、そういったところまで覚えていかなくてはいけないので、入社時とのギャップは感じます。
インタビュー対象者
でもそういう時にどうやったらお客様に「買いたいな」「魅力的だな」と思ってもらえるかの“言い換え”が重要です。
それがまだパっと出てこないのが難しいですし、奥深い世界だなと感じています。
それがまだパっと出てこないのが難しいですし、奥深い世界だなと感じています。
ZERO MAGAZINE
言葉は普段から意識しないと出てこないですもんね…。
入社してもうすぐ4カ月ですが、これから接客業に就きたい人へのメッセージや、接客業に向いていると思う人物像はありますか?
入社してもうすぐ4カ月ですが、これから接客業に就きたい人へのメッセージや、接客業に向いていると思う人物像はありますか?
インタビュー対象者
そうですね、私は第一印象って“顔”だと思うんです。
不機嫌な顔をしている人よりもいつもニコニコしている人の方が接客は向いている気がします。
第一印象でお客様が「あっこの人だったら話しやすい」「この人には話はしたくない」と感じることがあると思います。
あと、お客様のご要望をうまく聞き取れる人が向いていると思います。
不機嫌な顔をしている人よりもいつもニコニコしている人の方が接客は向いている気がします。
第一印象でお客様が「あっこの人だったら話しやすい」「この人には話はしたくない」と感じることがあると思います。
あと、お客様のご要望をうまく聞き取れる人が向いていると思います。
インタビュー対象者
もう1つは気遣いができる人ですね。
お子様連れだと塗り絵をお渡ししたり、荷物を持っているお客様には荷物入れを渡したり。
ちょっとした行動でお客様との距離感が近くなったり、信頼が生まれるので、私ももっと気遣いができるようになりたいなと思っています。
お子様連れだと塗り絵をお渡ししたり、荷物を持っているお客様には荷物入れを渡したり。
ちょっとした行動でお客様との距離感が近くなったり、信頼が生まれるので、私ももっと気遣いができるようになりたいなと思っています。
<販売員に向いている人>
・”笑顔”で第一印象が良い人。
・お客様のニーズを聞き出し、それに寄り添った接客ができる人。
・気遣いができる人。
・”笑顔”で第一印象が良い人。
・お客様のニーズを聞き出し、それに寄り添った接客ができる人。
・気遣いができる人。
おわりに
塩浦さんはインタビューの中で、「自分のことは自分決める」と仰っていました。
その言葉の通り、判断を他人や家族に任せず意思を貫いてきたからこそ、現在の職で自分の長所を発揮できているのかと思います。
芯を持って転職活動や現在の仕事に取り組む、転職を通じて自分の本当に好きな職と出会える。
転職活動は自分や環境を大きく変えるチャンスでもあります。
人生をもう一歩分踏み出す手段として、塩浦さんのように信念を持って歩きだしてみてはいかがでしょうか?