高卒でも転職できる?WEB広告代理店への転職に成功した方へインタビュー!

インタビュー

高卒の場合は、学歴があり専門スキルの高い大卒に比べると、転職が不利になるといわれています。
そのため、転職活動を考えている高卒の方の中には、「自分を雇ってくれる会社があるのだろうか」といった不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、近年では学歴や業界経験に関係なく、正社員募集をしている企業がたくさんあります。

そこで今回は、高卒者の転職状況や評価、転職前に必要な準備などについて解説します。
記事の後半では、高卒後に電気工事士として働き、現在はWEB広告代理店で勤務する大塚樹希也さんに、高卒の方が転職活動を成功させるポイントについて伺いました。

目次

高卒者の転職について

平成30年3月新規学卒者の求人・求職状況」によれば、平成23年3月における高卒向け求人数は6,838人で、4,647人の大卒よりも1.5倍多くなっています。
そのため、高卒の方でも転職できるチャンスは広がっていると考えられます。

離職率が高い高卒者は転職に不利?

高卒の求人数が多いとはいえ、学歴社会が色濃く残る日本。
創業年数が長い老舗企業や大手企業では、未だに学歴を重視した採用を行っているところもあります。
選ぶ企業にもよりますが、就職活動において高卒は大卒よりも不利になりやすいといえるでしょう。

また高卒の場合、就職について勉強する機会が少ないことから、入社後の目標や目的を決められないまま面談に挑んでしまう人も多いようです。
中途採用で企業が注目しているのは、入社後の「目的」「目標」が明確であること、そして長く働ける人かどうかです。
そのため、学歴フィルターがない場合でも、「就職後の目標や目的が見出せず将来性が見込めない」「スキルが必要となる高度な業務を任せるのは難しい」といった理由から、選考で弾かれてしまう可能性もあります。

厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」を見てみましょう。
学校を卒業後、企業に就職してから3年以内に辞めた大卒者が31.8%であるのに対し、高卒の場合は39.3%と大きく上回っています。

(引用:新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況) – 厚生労働省)

「大卒よりも給与が低く仕事のモチベーションが上がらない」「人間関係がうまくいかない」などの理由で、入社後3年経たずして離職してしまうようです。

高卒者が転職しやすい業種・職種

高卒の方が就職しやすい代表的な職種として、結果次第でスキルアップが見込める「営業職」や、パソコン入力や書類作成を主に行う「事務職」などがあります。

このほか、携帯ショップやアパレルなどの販売員、ホテルやエステサロンの受付などのサービス業界も、高卒の方が働きやすい職種です。
中でも特に「介護職」は、少子高齢化が問題視されている現代においてニーズが高く、資格を持たない人や業界未経験者でも挑戦できます。

高卒者のお給料事情

(引用:平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1学歴別にみた初任給 – 厚生労働省)

厚生労働省が発表している「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」の結果によれば、高卒の初任給は162,100円であるのに対し、大卒の場合は206,100円となっています。
企業規模や勤続年数、職種によっても変わりますが、高卒の初任給は大卒よりも、44,000円ほど低いということです。

例えば、1年間勤務しボーナスを含めなかった場合、単純計算で高卒の年収は1,954,200円、大卒の年収は2,473,200円となり、高卒の給料は大卒を大きく下回ることとなります。
一人暮らしをしている場合は、家賃や光熱費、通信量、食費なども全て働いたお給料から支払わなければならず、貯金は難しいかもしれません。
そのため、より条件の良い企業を探し、就職・転職する必要があります。

高卒者向け!転職前に準備しておくべきこと

業務に活かせる資格を取得する、自分の強みを理解するなど、高卒の方が転職活動を成功させるためのポイントを紹介します。
高卒の場合はどうしても、「すぐに辞めるかもしれない」という理由から採用において敬遠されがちです。
しかし、自分ならではの長所をアピールし面接官に好印象を与えられれば、転職成功につながります。

資格の取得

資格を取得することで、学歴をカバーできるため転職活動で有利になります。

例えば、情報処理に関する基礎知識を身に付けられる「ITパスポート」は、ネット社会においてあらゆる分野で資格を活かせるため就職できる選択肢が多くなります。

また、不動産や建築会社、ハウスメーカーに就職する際に役立つ「宅地建物取引士」もおすすめです。不動産の売買や賃貸物件を販売するための国家資格で、マンションや戸建て住宅など物件購入、不動産投資などにも役立ちます。

転職目的の整理

転職を成功させるうえで重要なのが、転職の目的を整理することです。

「いい環境で働きたい」「専門的なスキルを身に付けたい」といった目的は、どこの企業でも同じことが言えるため曖昧な状態となり、ミスマッチが起きやすいです。
給与、福利厚生など、優先順位が高い条件に見合う業界・職種を探す、転職したい理由を掘り下げるといったポイントをおさえることで、自分が希望する職場と出会えるでしょう。

アピールポイントの分析

企業への入社は、ゴールではなく新たなスタートです。
その企業で何をしたいのか、どんな人材でありたいのかなど、入社後の目標をきちんと語れるようにしておきましょう。
そのためには、幼少期まで遡り自己分析をしたり、5年後10年後に年収○○万円は稼げるようになりたいといった人生設計をしたりするなど、プライベートも含め今後の目標を整理してアピールポイントを分析しておくことが大切です。

転職エージェントへの相談

「自分の魅力をうまくアピールできない」「なかなか書類選考に通らない」「ぴんと来る企業に出会えない」といった場合は、思い切って転職エージェントに相談してみましょう。
採用市場に詳しい経験豊富なキャリアアドバイザーが、相談者の趣味趣向を踏まえたうえで適性に合った優良企業を紹介してくれます。

さらに、企業に提出する履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などの手厚いサポートがあるため安心です。

教育体制が整っている企業を選ぶ

企業では、高卒の定職率を上げるため、「同年代のグループで現場作業を実施する」「メンター制度を作り、悩みを気軽に打ち明けやすい環境を整える」「会社見学、選考、入社研修、教育までを一貫して同じ担当者が行う」といったさまざまな対策を実施しています。
教育体制が整っている企業を選べば、入社後も迷いなく全力で働き続けられ、スキルアップできるでしょう。

インタビュー:大塚さん|電気工事士からWEB広告代理店に就職

【インタビュー対象者】
大塚樹希也様(現在 25歳)
 

高校卒業後、6年半電気工事士の仕事に打ち込み忙しい日々を送るが、キャリアに限界を感じ転職を決意。現在は、WEB広告代理店に転職し営業として活躍しています。▶︎就活時に利用していたサービス:ゼロタレント(転職エージェント)

キャリアに限界を感じて転職活動をスタート

ZERO MAGAZINE
ZERO MAGAZINE
本日はよろしくお願いします。

早速ですが、大塚さんが現在の会社に就職したきっかけについて教えていただけますか?

インタビュー対象者
インタビュー対象者
はい。私が転職を考えた一番のきっかけは、今のキャリアに限界を感じたことです。

当時は、電気工事士として働いていたのですが、肉体労働で体力的にもきつい仕事で給与も低い。おまけに、働いている社員の向上心も低い……。

「ここのまま一生働き続けた先に、得られるものはあるのだろうか」と考えたら気持ちが暗くなってしまったんですよね。

ZERO MAGAZINE
ZERO MAGAZINE
確かに……。肉体的にも精神的にも辛い状況だと、これから先の将来やキャリアにも不安を感じてしまいますね。
インタビュー対象者
インタビュー対象者
思い切って、キャリアを変えた方が収入も安定して精神的な負担も軽くなるんじゃないかなと。

仕事の休憩時間に求人サイトを開くのが日課となり、条件を学歴不問・未経験者に絞って募集している企業がないか毎日チェックしていました。

実力主義の営業なら自分にもまだチャンスがある

ZERO MAGAZINE
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転職活動をするにあたり、不安なことや心配なことはありましたか?
インタビュー対象者
インタビュー対象者
そもそも、学歴のない私に就職先があるかのが一番不安でしたね。

さまざまな求人を見た中で唯一可能性を感じたのが、実力主義の営業。

キャリアアップできるチャンスがあるかもしれないと思い、未経験で学歴不問の求人募集を出していた5社に応募し、面接を受けました。

ZERO MAGAZINE
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5社ある中で、現在の会社に就職した決め手は何だったのでしょうか?
インタビュー対象者
インタビュー対象者
当時、私の面接を担当してくださった方が本当に魅力的だったことです。

そして、向上心を持った人が多い環境であることに強く惹かれて入社を決めました。

「なぜその企業で働きたいのか?」理由を考え続けることが大切

ZERO MAGAZINE
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就職活動中、苦労したことはありましたか?
インタビュー対象者
インタビュー対象者
面接では必ずと言っていいほど、「なぜ営業職なのか?」を必ず聞かれるので、相手を納得させる動機を考えるのに苦労しました。

就職活動と同時に登録した転職エージェントの担当者が、何度も相談に乗ってくれたのは本当に心強かったですね。

ZERO MAGAZINE
ZERO MAGAZINE
最後に、現在リクルート活動を行っている短大卒の方に向けて何かメッセージをお願いします。
インタビュー対象者
インタビュー対象者
人生は一度きりです。 諦めず、そして恐れずに挑戦し続けることが大切です。

そして、周囲のアドバイスを素直に受け止めることでトントン拍子に事が進むようになります。

学歴のない僕でも真面目にコツコツと就職活動を続けていたら今の会社と出会えたので、 諦めずに頑張って下さい!

まとめ

高卒の方が転職活動をするときはどうしても、「高卒だと転職しにくい」と考えてしまいなかなか次の一歩が踏み出せないものです。
そんなときは、高卒や専門卒向けの転職エージェントの利用をおすすめします。

非大卒者に特化した「ゼロタレント」では、過去の学歴や経歴に関係なくキャリアのプロへ気軽に相談でき、ネットや求人情報誌には載っていない非公開求人も紹介しています。
スムーズにいけば、登録から最短7日で企業内定が決まることもあるため、ぜひ利用してみてください。

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