高卒の転職率は大卒より高い?長く働ける企業に就職するための方法

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「高卒は離職率が高い」と一般に言われていますが、それは果たして本当なのでしょうか。実際に現在転職を考えている高卒の方も、周りの高卒者の離職や転職の現状は気になりますよね。高卒の離職率はどのくらいなのでしょう。また、主な離職理由を見ていき、就職や転職を成功させて早期離職を防ぐにはどうしたらいいのかを説明していきます。

目次

高卒の離職率


参考:厚生労働省

平成30年に厚生労働省が行った調査によれば、高卒で就職した人が3年以内に離職する割合は39.3%です。大卒の場合は31.8%なので、大卒より高卒の方が多少は早期離職率が高いということになりますね。大卒より高卒の離職率が高いのには、何か理由があるのでしょうか。これは後ほど説明していきます。


参考:厚生労働省

また、昭和62年からの離職率の推移を見ると、35%から50%の間で上下しています。平成19年以降は40%代を超えることがないので、近年の離職率は低い水準にあると言えるでしょう。いつの時代も年配者は「今どきの若いもんは…」というのが口癖ですが、むしろ今の若者の方が早期離職せずに働いている割合が多いです。

実は、業種によっても離職率は大きく異なります。以下は、27年3月に高校を卒業した人の3年以内の離職率が高い業種です。

  1. 宿泊業・飲食サービス業(63.2%)
  2. 生活関連サービス業・娯楽業(59.2%)
  3. 教育・学習支援業(56.5%)

参考:厚生労働省

企業の数が多く、競争が激しい業界が揃っていますね。価格の低さや、料金以上の満足度を厳しく追及する業界では、労働者の環境や待遇が圧迫されてしまいがちです。そのため、労働量に対して給料が見合わないと感じて、働き続けられなくなる場合が多いのです。

逆に、3年以内の離職率が低い業種は以下になります。

  1. 電気・ガス・熱供給・水道業(7.9%)
  2. 金融・保険業(25.7%)
  3. 複合サービス事業(25.9%)

参考:厚生労働省

複合サービス事業という言葉には馴染みが薄いかと思います。複合サービスとは、どのような業種を指すのでしょうか。これは、複数の分類のサービスを行なっている事業のことです。例えば郵便局は複合サービス事業に含まれており、郵便貯金銀行・郵便保険会社・郵便事業・市町村等からの委託業務という複数のサービスを提供しています。

インフラ業界だけは早期離職率が一桁になっていますね。この業種は、労働組合が強いために従業員の労働条件が良いというのが特徴です。また、従業員数の多い企業ほど、早期離職率が低いという調査結果も出ています。これらの業種は、大企業が多いということも、早期離職率が低い一因でしょう。

自分が働いている業種や、希望している業種の早期離職率はどうでしょうか。就職活動の際には自分が受けたい業種の離職率をチェックすることで、業界全体として働きやすい環境が整っているのか目安にすることができますね。

3年以内に離職する原因


早期離職をする人の退職理由はそれぞれ異なりますが、なぜ退職をすることにしたのでしょうか。3年未満で退職する人の離職理由のトップ5を見てみましょう。

  1. 労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった(32.0%)
  2. 人間関係が良くなかった(24.8%)
  3. 仕事が自分に合わない(24.6%)
  4. 賃金の条件が良くなかった(19.7%)
  5. ノルマや責任が重すぎた(16.5%)

この結果を見ると、仕事内容や条件が思っていたのと違った、というミスマッチが多く発生しているということを見てとることができます。

実は高卒の就活の方法では、このミスマッチが起きやすくなっているのです。それは、「1人1社制」という高卒特有の就活方法が関係しています。最初に学校から推薦をもらえる企業は1社のみで、内定が出たら必ず就職しなくてはなりません。都道府県ごとにルールは少し異なりますが、内定をもらえない場合に次の企業に応募することができて、一定期間が経過してから、複数社に同時応募することができるようになります。

この制度の目的は、高校時代はできるだけ勉学に専念する環境を保つことです。
しかし、一度に何十社も応募することができる大卒の就活スタイルと比較すると、企業の選択肢が少なくなってしまいます。
また多くの場合高卒の就活は、自己分析や企業研究を十分に行なうことができていません。自分に合う職種や企業がわからないので、入社して仕事を開始してから初めて、自分に合わないと気づく人の割合が多いのです。

就職後のミスマッチを防ぐには


ここまでの内容から、自分に合った職種と企業を見つけるには、自己分析と企業研究をしっかり行い、複数企業を受ければいいのだということが分かりましたね。しかし、自分ひとりでこれらを行うことはかなり効率が悪いですし、大変です。

エージェントを利用する

そこでおすすめするのが、エージェントを利用することです。就職活動のプロであるエージェントの手を借りることで、効率的に自分に合った企業の内定を得ることができます。また、自己分析の際にエージェントという客観的な視点があることで、自分では気付かなかった適正や企業へのアピールポイントへ視野が広がります。さらに、エージェントは企業と直接やり取りをしているため、企業情報を多く保有しています。ネットなどの求人情報では企業の良い面しか書いていないので、客観的な意見をもらったり、エージェントを通して質問もできるのは便利です。

おすすめのエージェント

数あるエージェントの中でも、高卒の就活におすすめのエージェントを3つ紹介します。

ゼロタレント

(出典:ゼロタレント

20代未経験者が選ぶ就職支援サービスNo.1に選ばれた、非大卒の就職活動に特化した就職サポートサービスです。カウンセラーに相談しながら自己分析や履歴書作成を行なっていき、自分にぴったりの優良企業を紹介してもらえるので、最短7日で内定が得られます。企業訪問ツアーなどのイベントも随時開催しているので利用してみると良いでしょう。
また、渋谷にあるフリースペースではwi-fiを使用することができ、ドリンクを無料で提供しています。就活の拠点にぴったりですね。

就職ショップ

(出典:就職shop

業界大手のリクルートキャリアが運営するサービスです。未経験者が対象の求人を扱っており、これまでに10万人以上の利用実績があります。利用者の9割は20代なので、早期離職して転職を考えている人向けです。保有求人数は約8500社と大規模であることが特徴で、その多くは書類選考なしで面接に進むことができます。首都圏と関西の主要駅の近くに店舗があるため、利用しやすいですね。

就職カレッジ

(出典:就職カレッジ

未経験の就職サポートを行うジェイックが運営するこちらのエージェント。未経験者の就活に特化しており、離職率の低い会社20社と書類選考なしで面接会ができます。また、就職カレッジは就職後の定着率にもこだわっており、入社した後も専任アドバイザーに相談することができるのが特徴です。入社してすぐの不安な時期に相談する相手がいると心強いですよね。就活支援だけでなく、ビジネスマナーや仕事の考え方などを学べる無料講座もあります。

おわりに

エージェントを上手に利用することで、自分に適した企業と出会う確率が上がりますし、就活成功率も上がります。しかしもちろん最後に決めるのは自分です。エージェントのアドバイスを全て鵜呑みにして言われた通りにするのではなく、自分が納得できる就職活動をしてくださいね。

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