就職活動において、面接の結果は採否に大きく影響を与えます。
面接で好印象を与えることができれば採用に近づく反面、悪い印象を与えてしまうと採用が一気に遠のいてしまうため注意が必要です。
高卒の就職面接で面接官に好印象を与えるためにはどうすればいいのでしょうか。
この記事では、高卒者に向けて、面接のポイントや質問例、スケジュールなどを紹介します。
目次
高卒就職のスケジュール
高卒者の就職活動は高校生活と並行して行うことが多いため、着実に準備を進めるためにも事前に就職の流れを把握しておくことが大切です。
一旦求人が本格化すると忙しくなりやるべきことが増えてきます。
余裕を持って就職活動を乗り切るために、スケジュールや大まかな内容を押さえておくことをおすすめします。
ここでは、高卒者の就職スケジュールを紹介します。
<4〜5月>
企業側が採用計画の作成や募集要項の整理、採用人数の調整、求人票の作成など、採用の準備を始めます。
高校生は少しずつ業界や企業を研究するために情報を集めて、就職活動の準備を始めます。
ある程度自分が入りたい業界や企業の方向性を絞り込むことが大切です。
<6月>
企業側からハローワークへ求人票の提出が始まります。
高校生は絞り込んだ業界や企業をもとに、面接の準備を始めます。
自分自身と向き合い、自分の人間性を客観的に捉えて説明できるように少しずつ準備をしましょう。
<7〜8月>
7月1日に、ハローワークに提出された求人情報が解禁され、就職を希望する高校生は求人情報を確認できるようになります。
高校にも求人票が送付され、さまざまな会社が高校に訪れて会社説明を行う時期です。
高校の夏休み期間には会社見学の機会を設ける会社もあるため、気になる企業があれば参加して情報を集めることをおすすめします。
<9月>
9月5日に生徒の応募書類が学校から企業へ提出され、9月16日に採用選考が開始され、順次内定が通知されます。
なかなか内定が通知されなくても焦らないことが重要です。
決して諦めずに確実に内定を掴むまでやるべきことをひとつひとつこなしましょう。
<4月>
高校を卒業した生徒が就職し、会社に入社して働き始めます。
大卒就職との違い
大卒の就職活動は3月に企業エントリーが開始し、就職試験や面接は6月に行われます。
10月には各企業が内定式を行うため、大卒の就職のスケジュールは高卒の場合と比べて、全体的に早めに進む傾向があります。
高卒の就職面接のマナー
高卒の就職活動において、面接は非常に重要なポイントになります。
面接官は、求職者である高校生の人となりを観察しながらさまざまな質問を投げかけ、挨拶や受け答えの仕方、返答内容を評価します。
ほとんどの企業が、求める人材を採用するために面接を重要視しています。
ここでは、高卒の就職面接の際に押さえるべきマナーについて解説します。
服装・身だしなみ
面接を受けるにあたり、服装や身だしなみはまず意識しておくべきポイントとなります。
相手に清潔感のある印象を与え、不快な思いにさせないことが大切です。
制服がある高校であれば綺麗に洗濯された制服を着用して
面接に臨むと良いでしょう。
制服がない場合でも、男性であればジャケットを着用し、女性の場合は髪を束ねるなどして、細部まで気を使うように心がけましょう。
面接時の動作
面接は面接室に入る時から始まっていると言われます。
入室時の扉の開け方や椅子の座り方、質問に対する受け答えの仕方、姿勢などの面接時の動作も少なからず評価に影響を与えます。
できるだけ面接官に好印象を持たれるように、背筋を伸ばしてきびきびと無駄のない動きを行うことが大切です。
面接時のあいさつ
面接の際の最初のあいさつは第一印象を決める重要な要素です。
面接室に入った際は面接官の目をしっかりと見て、声が部屋の隅まで響くようにお腹に力を入れて挨拶するように心がけましょう。
お辞儀や声の大きさ・トーンなど、細部まで気をつかい相手にとって気持ちのいいあいさつを行うようにしましょう。
面接の終了時のあいさつも大切です。
面接をしてくださったとういう感謝の気持ちを込めて、丁寧に挨拶するように意識しましょう。
高卒の就職面接の質問例
高卒の就職面接を受ける高校生のほとんどは、これまでの人生の中で面接を受けた経験があまりないため不安に感じるでしょう。
就職の面接を受ける際は、事前に面接の流れや質問の内容を予測して準備することが大切です。
ここでは、高卒の就職面接の代表的な質問例を紹介します。
志望動機や会社の知識
多くの会社が実施する就職面接の際に聞かれる質問として、志望動機があげられます。
なぜこの会社を志望したのか、志望理由を明快に答えることができれば面接官の印象がよくなります。
また、会社に関する知識を質問される場合もあるので注意しましょう。
いずれも会社についてどれだけ知っているのか、どのくらいの志望度なのかを探るために質問されます。
そのため、仕事の内容や業績、特徴などを事前に調べて頭に入れておくことをおすすめします。
長所・短所や自己PR
自分のことを客観的に分析できているのか、自社の求める人物像とマッチしているのかを判断するため、自分の長所や短所を聞かれることが多いのでしっかりと答えられるようにあらかじめ用意しておきましょう。
また、面接の過程では自己PRを求められる機会もあります。
自己PRとは、自分のことを相手に知ってもらうために自分をアピールすることです。
自分の人間性を盛り込みながら、得意なことやスキルを伝えて会社にとって有益な人材だということをアピールすると効果的です。
高校生活の思い出or卒業後の経験
高卒者に対する面接では、高校生活の思い出を、すでに卒業している場合は高校卒業後の経験などを質問されます。
高校時代の思い出・経験談だけでなく、その経験を通じて学んだことなどを盛り込んで答えると、前向きな姿勢や現在のスキルが評価されて効果的です。
また最終学歴が高卒の方が卒業後数年経っている場合、その間何をしていたのか面接官は気になるところです。
実際に何を行い、その期間でどんな学びを得たのか具体的に答えられるように準備しておくといいでしょう。
入社後の目標と理由
就職面接では、仮に採用が決まって入社した後は、どんなことをやりたいのか入社後の目標を質問されることも多いです。すぐに答えられるように、面接のその先まで想定した目標を立てて回答を用意しておきましょう。
目標は曖昧な内容ではなく、できる限り具体的に設定することが大切です。
例えば、「法人営業を担当し3年以内に自分のチームをもつ」「入社1年以内にSEとして必要なスキルを最低3つ習得する」など、明確な目標を伝えることが大切です。
さらに、なぜその目標を設定したのか理由も一緒に答えられると好印象です。
論理的に物事を考えることができる人物と評価され、採用される可能性が高まるでしょう。
高卒の就職面接に成功するためのポイント
高卒の就職面接に成功するためには、会社がどのような人材を求めているのかを考えて相手の意向に沿った対応を行うことが大切です。
多くの会社では、元気がよく真面目で責任感のある人材を求めています。
そのためには次のポイントを押さえながら面接に臨むことが重要となります。
- きちんと挨拶を行う
- 元気よく受け答えを行う
- 清潔感のある容姿を心がける
- 志望動機や入社目標をすぐに言える状態である
- 礼儀をわきまえる
会社側は、決して頭の良さや要領の良さだけを求めているわけではありません。
その人の人柄や態度、考え方や振る舞いを考慮して総合的に判断します。
就職面接で成功するためには、自分を偽ることなく誠実な姿勢で就職面接にのぞむことが大切となります。
まとめ
高卒の就職において、面接の結果は採用に大きく影響してきます。
面接は会社の採用担当者と就職希望者とのコミュニケーションの場ともいえます。
相手の意向を読み取りながら元気よく、誠実に対応することが大切です。
相手に好印象を与えることができると採用の可能性が高まるでしょう。
今回の記事を参考にして就職面接を乗り切り、希望する会社に入社できるよう頑張りましょう。