フリーターでも正社になれる理由と気を付けるべき就活マナー

就活の基本

「いつかは正社員として働いた方がいいんだろうな。」そんな風にぼんやり考えながらも様々な事情でフリーターとして過ごしている方は、意外と多いようです。フリーターは色々な働き方ができることが魅力ですし、休みが取りやすく職場も変えやすいです。
しかしその一方で、正社員とアルバイトとの賃金格差が大きく、収入は安定せず、勤務先の業績によってはクビにされやすいなどのデメリットも無視できません。

今回は、フリーターから正社員になろうと考えている人のために、求人動向の現状・就活の際にフリーターの人が気をつけるべきマナーをお伝えします。
正社員として働く会社選びについては、近所のハローワークを利用したり、就職をサポートしてくれるエージェントに相談することになります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

目次

フリーターでも正社員になれる理由

何年もフリーターをしていると正社員になれない、という話がまことしやかに言われています。フリーター期間が1年の場合の就職成功率は52%という数字を聞くと、不安になりますよね。けれども新卒の場合と違って、フリーターは就職を焦る要因がそれほどありません。そのため、そもそも正社員にならなくてはいけないという就職意欲が低い人が多いというのが実情です。しかし、そんな中で正社員になろうと決意したあなたであれば、フリーターでも正社員になることはできます。その理由を説明しましょう。

フリーターの現状


(出典:総務省統計局

フリーターとは、パート・アルバイトとして働いている人とその希望者ということになっています。こちらのグラフからは、フリーター人口は5年連続で減っていて、直近10年で最も少なくなっていることがわかります。
理由の一つには、少子化によって働き盛りの若者の人口が全体として減ってきていることが挙げられます。また、近年の景況感から労働市場の改善が続き、アルバイトではなく契約社員や派遣社員という形での雇用契約が増加していることも、フリーターが減ってきている一因と言われています。

日本の企業の現状


出典:厚生労働省

それに対して、求人の数は毎年増え続けています。こちらの左のグラフを見ると、働きたい人はどんどん減っているのに対して求人募集の数はどんどん増えています。
そのため有効求人倍率を表す黒の折れ線グラフは鋭角の右肩上がりとなっていますね。
2018年の有効求人倍率1.63倍となっています。つまり現在は非常に売り手市場で、フリーターの人においても正社員としてのニーズが高まってきているのです。人員が足りない場合、会社側は募集の待遇を良くするか、求める人材の幅を広げることで人員確保をすることになります。よって就職がしづらいと言われるフリーターでも、今は正社員として採用されることが十分に可能な環境であると言えます。

リクルートスーツの選び方と着こなし

正社員になるために、いざ就職活動をしようという段階になって、「ビジネスマナーはこれでよいのか?」と不安になることが多いのではないでしょうか。面接では第一印象が非常に大切です。社会人としてふさわしい身だしなみや立ち居振る舞いができているかどうかがチェックされます。
では、基本となるビジネスマナーを確認していきましょう。

就活スーツの選び方

面接に行く時の服装は、基本的にスーツです。職種によっては私服勤務の会社もありますが、面接の際はきちんとした印象を持ってもらうためにスーツで行きましょう。リクルートスーツを着ると新卒のような初々しさが出ます。
そのため、20代後半以上の年齢の方は、リクルートスーツより少し上質なビジネススーツを検討しましょう。購入する際は必ず試着して、身体にフィットすることを確認してください。

男性のスーツ選び

  • スーツ
    色は黒、紺、または濃い灰色のものを選びましょう。
    生地に模様が入っているものもありますが、無地か薄いストライプが無難です。
  • シャツ・ネクタイ
    シャツは無地の白色。
    ネクタイは比較的自由ですが、奇抜な色や柄は避けましょう。白色か黒色のネクタイもNGです。
  • 革靴・カバン
    黒色のシンプルなデザインのものを用意してください。

女性のスーツ選び

  • スーツ
    生地は男性と同じように黒、紺、濃い灰色で、無地か薄いストライプのものを選びます。
    ひざ丈のスカートか、裾が広がりすぎていないパンツスタイルにしてください。
  • インナー・足元
    インナーはシンプルなデザインの白色にしましょう。足元はベージュのストッキングにシンプルなパンプスを履きます。
  • カバン
    A4書類の入る黒色のものを持つと履歴書や資料を持ち歩くのに便利です。

就活スーツの着こなし

必要なものが揃ったら、当日注意すべきポイントを説明します。悪目立ちしない清潔感のある着こなしを心がけましょう。

男性

  1. 髪型
    髪は短めの黒色にしておき、前髪が目にかからないようにすっきりセットすると良いでしょう。
  2. ヒゲ・爪
    ヒゲを剃って、爪は短く切っておきます。
  3. スーツ
    スーツにシワがあればアイロンをかけ、ホコリがついていたらブラッシングしておきましょう。
  4. 装飾品
    腕時計と結婚指輪以外のアクセサリーはつけない。

  5. 綺麗に磨いておく。足元まで清潔感に気を付けましょう。

女性

  1. 髪型
    髪色は黒か暗い茶色にし、長髪の場合はまとめます。

  2. 爪の長さは短めにしてください。ネイルをする場合は薄いピンクやベージュなどの目立たない色にします。
  3. メイク
    基本的には、ブラウン系のメイクで清楚感を演出しましょう。
    ファッション業界や広告業界など華やかな職種の場合はメイクも少しだけ華やかにすることで変化をつけます。
  4. 装飾品
    腕時計と結婚指輪以外のアクセサリーはつけない。

注意すべき面接マナー

いよいよ面接会場に入ります。話す内容のことで頭がいっぱいになっているかもしれません。しかし会場での所作もビジネスマナーができているかどうかとチェックの対象になっています。好印象を与える丁寧な立ち居振る舞いを心がけてください。

鞄・コートの扱い方

冬場はスーツの上からビジネス用コートを着ていることでしょう。これは、会社に入る前に脱いでください。玄関の外やエントランスフロアでコートを脱いだら、コートの表面の汚れを軽くはたき、裏返しにしてたたみます。
肩の部分を内側から持ってひっくり返し、2つ折りにすればスムーズです。着席する際は鞄の上に置きましょう。

待機場所から面接会場までの所作

面接の順番待ちの間は不安でソワソワしてしまいますよね。しかし、スマホでのゲームや音楽を聴くことは控えてください。
履歴書を確認したり、面接のシュミレーションをして過ごしましょう。
自分の番になったらドアを3回ノックして、返事を確認してから入ります。「失礼いたします」と言って笑顔で入りましょう。

面接会場での所作

面接会場には通常椅子があるので、「おかけください」と言われてから「失礼いたします」と言って座りましょう。
鞄は椅子の横に置き、背筋を伸ばして座ってください。退出する際は立ち上がって椅子の横に立ち、「ありがとうございました」と言ってお辞儀をします。
最後にドアの前まで歩いて行ったら再度面接官に向き直り「失礼いたします」とあいさつして退出します。

おわりに


面接は1回目が一番緊張しますので、エージェントなどで模擬面接をすると、流れが確認できますし、話す内容も整理できるのでおすすめです。
正社員として自分に合った会社に就職できるよう応援しています。

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