大学中退や高卒など学歴にコンプレックスを持っている人は一定数いるはずです。
そのうち、今現在フリーターをしながら就職活動をしている人の中には、「自分を正社員として雇ってくれる企業はあるのだろうか」「正社員にならないと末路がやばい」と自分の将来に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?
今回は、非大卒のフリーターが正社員になる方法、キャリアアップにつながる職種を選ぶコツについてご紹介します。正社員として働きたいけれど非大卒の自分に働き口があるのか不安、という方は参考にしてみてください。
目次
中途退学者のその後
大学を中途退学した学生の選択肢として、コンビニや飲食店などのアルバイトを掛け持ちしながらフリーターになる、就職活動をして企業の正社員として働くなど、生計設計は人それぞれ。
フリーターの場合は、自分の予定に合わせて働くことができます。しかし、出勤日数や時給に応じて給料が決まるため、収入が安定しないという心配が常に付きまといます。勤め先の都合によってシフトを削られてしまうリスクもあり、一人暮らしの場合はアルバイトの掛け持ちが必須となるでしょう。
正社員を目指すものの、思うように就職活動が進まずなかなか内定を得られないことも。というのも、どこの企業に面接に行っても必ずといっていいほど面接官から、「大学を中退した理由について教えてください」と痛いところを突かれるからです。面接に受かりたいからとその場しのぎの嘘をついたとしても、面接官にはいとも簡単に見抜かれてしまうでしょう。
「大学中退」をマイナスイメージにしないための工夫が必要です。
大学を中退する理由
大学進学したはいいものの、経済的理由や学業不振、大学とのミスマッチなどさまざまな理由から中退せざるを得ないこともあるでしょう。
(引用元:学生の中途退学や休学等の状況について)
2014年に文部科学省が実施した「学生の中途退学や休学等の状況について」によれば、中途退学の理由としてもっとも多かったのが、経済的理由(20.4%)によるもの。次いで、転学(15.4%)、学業不振(14.5%)、就職(13.4%)といった理由が並びます。このように、学生本人が大学へ通いたくても授業料や入学費を払えずに、中退を余儀なくされているのが現状です。
フリーターが正社員になる割合
(出典:「第4回若者のワークスタイル調査」フリーターから正社員化への状況(25-29 歳層 単位:%)。正社員試み:正社員になろうとした割合、正社員化:うち正社員になれた割合)
2017年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施した「第4回若者のワークスタイル調査」によれば、フリーターから正社員になった人の割合は、男性が61.9%、女性は40.8%という結果となっています。つまり、男性の場合は約2人に1人、女性は3人に1人がフリーターから正社員へとキャリアアップしているという現状です。
定職に就かなくても一定の収入が得られれば、それなりの生活は送れます。
しかし、「高い収入を得て安定した暮らしをしたい」「今よりも専門的な知識を身につけて技術を磨きたい」など、何らかなのきっかけで正社員になりたいと考える人が増えているのでしょう。
正社員になるメリット
売り手市場が進む昨今、候補者は企業から選ばれる側ではなく、選ぶという立場にあります。そのため、多くの企業は候補者のポテンシャルや人柄、カルチャーフィットといったソフト面を重視した採用活動に移行しているのが現状です。
収入が安定する
正社員になる最大のメリットとして、収入が安定するというものが挙げられます。正社員はアルバイトとは違い、毎月の給与が決まっており、残業代や役職手当、資格手当などがプラスされ、場合によってはインセンティブ(歩合手当)が発生することも。
入社後6ヶ月後には、有給休暇の取得資格が与えられます。そのため、定期的にリフレッシュしながら毎月安定した給料を得ることができます。フリーターの悩みである「将来の生活が不安」などの精神的負担が軽くなれば、仕事へのモチベーションも上がるのではないでしょうか。
福利厚生が充実する
正社員になると、社会保険をはじめ、交通費や健康診断補助、参考書購入費用負担、iDeCo、家族割引、育児休暇といったさまざまな福利厚生に加入できます。企業によっては、住宅手当や社員寮完備、セミナーや参考書購入費用を負担してくれるところもあるようです。
審査に通りやすい
車、住宅ローン、引っ越しなどの審査に通りやすいのも、正社員になるメリットです。正社員は、アルバイトに比べて相手側の信用度も高くなるため、将来起業するとなった場合でも銀行の借り入れ審査が通りやすくスムーズに事業を進めることが可能です。近年は、コンビニやドラッグストア、家電量販店などでもキャッシュレス決済が増えていることから、クレジットカードがあった方が何かと便利です。
キャリアアップにつながる職を選ぶには
就職活動をしている非大卒のフリーターが企業から内定をもらうためには、大学中退者を対象とした就職支援サービスの利用がおすすめです。応募条件に合う求人がなかなか見つけられない、選考に通らない理由がわからない方は、一度相談してみるのも良いかもしれません。キャリアアドバイザーに直接相談できるため、求職者に合わせた求人を紹介し、面接練習などの支援もしてくれます。
ホワイト企業を紹介するサービスに登録する
苦労してやっとの思いで就職したものの、いざ働いてみたらとんでもないブラック企業だったという落とし穴には気をつけましょう。休日出勤や長時間労働、残業代未払いといったブラック企業で無理をして働き続け、体調を崩してしまっては元も子もありません。離職率が低い、福利厚生が充実している、ライフワークバランス重視、といったホワイト企業であれば長く安心して働き続けることができるでしょう。
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おわりに
2018年、総務省統計局は「労働力調査(詳細集計)平成30年(2018年)平均(速報)結果」を発表しました。15~34歳までの「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」の推移を見てみると、2018年時点では平均143万人で前年に比べると9万人近く減少。
少子高齢化で働き手が不足している今、社会全体が若者世代の労働力を求めているといえます。
とはいえ、正社員を目指すアルバイト・フリーターが必ずしも内定をもらえるとは限りません。
就活・転職活動に行きづまったら、就職支援のプロであるエージェントに相談してみましょう。